
白く美しい歯は、笑顔や第一印象を一層魅力的にします。歯科における美容診療は、歯の健康と美しさを追求する治療分野です。「歯の色や形が気になる」「銀歯を白くしたい」などのお悩みを抱えている方にとって、理想の口元を目指すための選択肢が広がります。この記事では、歯科の美容診療のメリットやデメリット、治療方法について詳しく解説します。
歯科での美容診療とは?
歯科における美容診療は、健康的な口腔環境を維持するだけでなく、歯や口元の見た目を美しく整えることを目的としています。特に、セラミックなどの特殊な素材を使用する審美歯科と、歯を明るく白くするホワイトニングは、多くの患者様に選ばれる治療方法です。
こんな方におすすめ
- 歯の黄ばみや着色が気になる方
- 古い詰め物や被せ物が変色している方
- 銀歯を目立たない素材に変えたい方
- 自然で美しい口元を手に入れたい方
- 結婚式や写真撮影など特別なイベントを控えている方
当院の美容診療の特徴

審美歯科
審美歯科は、歯の見た目を改善する治療全般を指します。詰め物や被せ物を白い素材に置き換える治療から、歯並びの調整、歯の形やサイズを整える治療まで幅広い範囲をカバーします。当院では、患者様のご希望やお口の状態に合わせて、最適な素材や治療法をご提案いたします。
ホワイトニング
ホワイトニングは、日常の飲食や加齢による歯の着色や黄ばみを専用の薬剤を使用して歯を漂白し、歯の明るさを向上させます。歯を削ることなく、美しい笑顔を実現できるのが特徴です。当院では、患者様のご要望に応じてオフィスホワイトニング、ホームホワイトニング、デュアルホワイトニングの3つのプランをご用意しております。
審美歯科で用いられる詰め物・被せ物の種類
e-max
セラミックのみで作られるため、金属アレルギーの心配がありません。透明感が高く、最も審美性の高い仕上がりを実現できます。変色が起こりにくく、歯垢が付きにくいため、虫歯や歯周病の予防にも効果的です。
審美性★★★★★ / 耐久性★★★★
ジルコニアセラミック
ジルコニアの強度とセラミックの審美性を兼ね備えており、噛み合わせに強い力が加わる部位にも適用できます。
審美性★★★★★ / 耐久性★★★★★
フルジルコニア
白い金属と呼ばれるジルコニアは、耐久性に優れているため、割れにくく、奥歯の治療に最適です。
審美性★★★★ / 耐久性★★★★★
メタルボンド
表面にセラミック、内面に金属を使用するため、高い耐久性を持っていますが、審美性はやや劣ります。
審美性★★★ / 耐久性★★★★★
ハイブリッドセラミック
セラミックとレジンの特徴を持つ素材で、費用を抑えられ、白い歯を実現できます。
審美性★★★ / 耐久性★★★
CAD/CAM冠
ハイブリッドセラミックのブロックから削り出した被せ物で、保険適用範囲内で白くすることが可能です。
審美性★★★ / 耐久性★★★
※2024年6月の改定により、CAD/CAM冠(キャドキャム冠)の保険適用範囲が拡大され、ほぼすべての歯で利用可能となりました。具体的には、上下の第一小臼歯、第二小臼歯、第一大臼歯、第二大臼歯(前歯から数えて4番目、5番目、6番目、7番目の歯)に加え、上顎・下顎の前歯(中切歯、側切歯、犬歯)にも無条件で適用可能です。
コンポジットレジン(CR)
小さな虫歯には、コンポジットレジン(CR)と呼ばれるプラスチック素材の白い詰め物を使用して治療を行います。保険診療の範囲で歯の修復ができます。徐々に変色や劣化が進むため、治療後には定期検診での確認をおすすめします。
審美性★★ / 耐久性★★
硬質レジン前装冠
表面は白い硬質レジン、裏側は金属でできている被せ物です。費用を抑えて見た目に配慮できます。表面の硬質レジンは徐々に変色することがあります。
審美性★ / 耐久性★★
ホワイトニングの種類
オフィスホワイトニング
歯科医院で施術するホワイトニングです。短期間で効果を実感できます。高濃度の薬液を使用することが可能で、専門家が施術を行うため、安全で効果的です。
ホームホワイトニング
型取りにより患者様専用のマウスピースを作成し、ご自宅で自分のペースで進められるホワイトニングです。自宅でも安全に進められるように低濃度の薬液を使用するため、ゆっくり効果が現れ、長期間効果が持続します。
デュアルホワイトニング
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせた方法により、両方のデメリットを補い、短期間で高い効果が得られ、持続性にも優れています。
審美歯科のメリット・デメリット
メリット
- 銀歯や変色した詰め物を目立たなくできる
- セラミックやジルコニアなど、金属アレルギーの心配がない素材がある
- 歯や口元全体のバランスを整えられる
- 汚れがつきにくく、虫歯や歯周病の予防になる
- 劣化や変色が起こりにくい
デメリット
- 素材や治療法によっては自費診療になるため、費用がかかる
- 一部の素材は耐久性が求められる部位に適用できないこともある
- 歯を削る治療が必要になる
ホワイトニングのメリット・デメリット
メリット
- 笑顔に自信が持てるようになる
- 歯を削ることなく白くできる
- 手軽に施術を受けることができる
デメリット
- 人によっては希望の白さに達するまで複数回必要な場合がある
- 白さを長期間保つためには継続して施術を受ける必要がある
- 自費治療になるため費用がかかる
当院で行っている美容診療の流れ
審美歯科
初診カウンセリング・診察
患者様のご希望を伺い、お口の状態を確認します。
治療計画の説明
詰め物や補綴物の素材別の特徴やメリット・デメリット、治療内容について詳しくご説明します。
治療の実施
詰め物や被せ物の治療では、まず歯の型取りを行い、技工所で製作を進めます。完成までの技工期間に応じて再度通院していただき、仕上がった詰め物や被せ物を調整し、口腔内に装着します。
経過観察・メンテナンス
治療後の詰め物や被せ物の状態を確認します。
ホワイトニング
初診カウンセリング・診察
現在の歯の色や希望する白さを確認します。また、虫歯や歯周病などの問題がないか、口腔内のチェックを行います。
歯の治療
口腔内の状態に応じて、必要な治療を行います。
プランの選択
オフィス・ホーム・デュアルホワイトニングの3つのプランから選んでいただきます。
ホワイトニングの実施
オフィスホワイトニングは歯科医院で、ホームホワイトニングはご自宅で、デュアルホワイトニングはその両方の治療を取り入れて治療を進めます。
アフターケア・追加の施術
白さを長持ちさせるための注意点についてアドバイスを行います。ホワイトニング効果には持続期間があるため、ご要望に応じて追加のホワイトニングを行うことで白さを持続させることができます。
最後に
審美歯科やホワイトニングは、より美しい口元を再現することで患者様の笑顔と自信を引き出すための治療です。当院では、満足度の高い仕上がりをご提供できるよう、歯の健康と美しさをサポートいたします。美容診療をご検討の方は、当院へぜひお気軽にご相談ください。